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カテゴリー別解説:指定インデックスファンドの「株式のみ」で「国内型」

つみたてNISAは効果的に「長期×分散×積立」ができる利用価値が高い制度です。つみたてNISAは積立で時間分散ができるというメリットはもちろんのこと、低コストのインデックスファンドなど、長期運用に向く投資信託やETFが選定されているからです。

つみたてNISAで購入できるファンドは金融庁が厳選していて、約160本あります。そしてこの160本は、9つのカテゴリーに分けられています。

このページではこの中の「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」というカテゴリーを解説します。これは「日本企業の株式のみへ投資するインデックスファンド」です。

つみたてNISAは投資額の上限が「年間40万円まで」と決まっています。この枠の中でどのファンドを買うのかによって、あなたのお金が増えるかどうかが変わります。

「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」に属するファンドは、私は正直あまりオススメしません。その理由は「日本はこれから人口が減る傾向にあり、大きな経済成長を見込めないため」です。初心者は買わないほうが無難です。

ただ、人によっては「これから成長する日本の企業に投資したい」と考えることもあると思います。そこでこのページでは「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」カテゴリーについて、詳しく解説します。

つみたてNISA対象のファンドは160本くらいあって、9つのカテゴリーに分類できるんですね。

「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」というのは、その9カテゴリーのひとつなんですね。

そうよ。ただ、私は正直、このカテゴリーのファンドはオススメじゃないのよ。

でも、「なぜ良くないのか」を知った上でほかのカテゴリーを選ぶほうが、より納得してファンドを買えるわよね?だからここでは「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」について解説します!

まずはこのカテゴリーの商品ラインナップを紹介しておきます。

指定インデックスファンド「株式のみ」「国内型」 
NO 連動対象 ファンド名
1 TOPIX たわらノーロード TOPIX
2 iFree TOPIXインデックス
3 <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
4 ニッセイTOPIXオープン
5 野村インデックスファンド・TOPIX
6 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
7 i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード)
8 SMT TOPIXインデックス・オープン
9 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
10 eMAXIS TOPIXインデックス
11 つみたて日本株式(TOPIX)
12 Smart-i TOPIXインデックス
13 日経225 朝日ライフ 日経平均ファンド
14 たわらノーロード 日経225
15 しんきんノーロード日経225
16 iFree 日経225インデックス
17 <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
18 ニッセイ日経225インデックスファンド
19 農林中金つみたてNISA日本株式 日経225
20 野村インデックスファンド・日経225
21 野村つみたて日本株投信
22 i-SMT 日経225インデックス(ノーロード)
23 SMT 日経225インデックス・オープン
24 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
25 eMAXIS 日経225インデックス
26 つみたて日本株式(日経平均)
27 Smart-i 日経225インデックス
28 JPX日経インデックス400 iFree JPX日経400インデックス
29 <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド
30 野村インデックスファンド・JPX日経400
31 SMT JPX日経インデックス400・オープン
32 eMAXIS JPX日経400インデックス

 

指定インデックスファンド・株式のみ・国内型は、3つの指数に連動するインデックスファンド

初心者がまずつまずくのが、「指定インデックスファンド」という言葉。何だか聞き慣れないですよね。

インデックスファンドのインデックスとは「市場を平均した相場」のこと。「指数」ともいいます。

たとえば日本で有名な指数に「東証株価指数(TOPIX)」や「日経平均株価(日経225)」があります。TOPIXや日経225は、「日本企業の株式相場を平均した相場」です。

指定インデックスファンドとは、「特定のインデックスに似た動きをするように運用されるファンド」です。

ファンドはさまざまな銘柄をパッケージにした金融商品。たとえばさまざまな東証一部上場企業の株式へ投資するファンドは「国内企業株の平均」になるため、値動きがTOPIXなどに近くなります。これを「TOPIXに連動するインデックスファンド」といいます。

このページで解説する「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」のファンドは、「TOPIX」「日経225」「JPX日経400」という3指数のいずれかに連動するように運用されています。

「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」カテゴリーのファンドは、TOPIX・日経225・JPX日経400っていう相場と似た値動きをするんですね。この3つは、何が違うんですか?

3つの指数がどう違うのかは、気になるポイントだよね。

ここから3つの指数を説明するんだけど、その前によく出てくる用語を紹介しておきます。「東証」「上場」「時価総額」っていう3つのワードを知っておくと、ここから先の話がよりわかりやすくなるわよ。

わかりました!

よく出てくる用語の解説:東証・上場・時価総額

【東証】

東証は「東京証券取引所」の略で、日本最大の金融商品取引所です。

東証は「株式市場」を運営していますが、株式市場は「東証1部」「東証2部」「東証マザーズ(マザーズ)」「ジャスダック」に分かれています。東証1部は大企業、東証2部は中小企業、マザーズとジャスダックはベンチャー企業の株式市場というイメージです。

【上場】

上場とは「証券取引所で株式が売買されるようになること」です。

株式を上場させると、会社は個人投資家などから資金を集めることができます。上場するには審査があり、基準を満たしていることが必要です。

参考にですが審査基準は、東証1部 > 東証2部 > ジャスダック(スタンダード)>マザーズ > ジャスダック(グロース)の順に厳しくなっています。

【時価総額】

時価総額とは「その時点の株価」×「発行済みの株式数」で計算される数字で、企業の価値を示すものです。

たとえば同じ株価の企業があった場合、株価だけではどちらの企業がより良いかを判断できません。そのため株価に発行済みの株式数をかけることで、「会社の規模」を比較することができます。

たとえばA社が株価500円で100万株を発行している場合、時価総額は500円×100万株=5億円です。日本の時価総額1位はトヨタで22.6兆円、2位はNTTで10.9兆円、3位はソフトバンクで10.5兆円です(2017年12月時点)。

3種類の指数の特徴

ではここから、指定インデックスファンド・株式のみ・国内型のファンドが連動する3つの指数を紹介します。

【TOPIX】

出典:Yahoo!ファイナンス(2019年1月8日時点)より引用

TOPIXは「東証株価指数」とも呼び、東証1部に上場している全銘柄の時価総額を平均した指数です。

時価総額が高い企業の値動きが、TOPIXの数字に大きく影響します。TOPIXは1969年から算出が始まり、日経225と共に日本の株式市場の代表的な株価指標となっています。

【日経225】

出典:Yahoo!ファイナンス(2019年1月8日時点)より引用

日経225は「日経平均株価」とも呼び、東証1部上場企業の中から日本経済新聞社が決めた225銘柄の株価を平均した指数です。

株価の高い企業の値動きが、日経225の数字に大きく影響します。日本経済新聞社は1950年から日経225の数値を算出しています。

【JPX日経400】

出典:Yahoo!ファイナンス(2019年1月8日時点)より引用

JPX日経400は東証1部と2部・マザーズ・JASDAQの中から選ばれた、400社の株価から算出される指数です。

2014年から日本取引所グループと日本経済新聞社によって算出がスタートして、「TOPIXと日経225の良いとこ取り」のような指標です。

3つの指数の違いが、何となくわかった気がします。

東証株価指数(TOPIX):東証1部上場企業の全銘柄の平均。
日経平均株価(日経225):東証1部上場企業から、日経が選んだ225社の平均。
JPX日経400:大手・中小・ベンチャー企業を含めた400社の平均。

という感じですか?

そうね!合ってるわよ。

うーん、でも指数の違いはわかりましたが、「TOPIXに連動するファンド」「日経225に連動するファンド」のような感じで商品があるんですよね?

どっちがいいんですかね?
どうやって選んだらいいんですかね?

初心者だと迷いやすいわよね。

指数の違いが理解できたら、ファンドも選ぶことができるの。どういう基準で選べば良いか、ここから解説しますね。

各指数に連動するファンドの選び方

「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」は、ここまで紹介したTOPIX・日経225・JPX日経400のいずれかに連動しています。

あなたはこの中から、どの指数に連動するファンドを買うべきか考える必要があります。

たとえばTOPIXは時価総額の高い銘柄、つまり大企業の値動きが大きく影響します。大手企業の業績が良ければ、TOPIXも値上がりします。

つまりあなたが「日本の大手企業は、これからも成長するだろう」と思うなら、TOPIXに連動するファンドを買うと良いことになります。3つの指数に連動するファンドをどのように選ぶかは、次の基準を参考にしてくださいね。

指数を選ぶ基準
  • TOPIX:時価総額の高い企業に投資したい。
  • 日経225:株価の高い企業に投資したい。
  • JPX日経400:大企業にこだわらず、成長しそうなベンチャー企業にも投資したい。

投資ではこれまで、「大企業=安心銘柄」という考え方がありました。ですが最近は大企業でも一気に業績が悪化したり不祥事を起こしたりすることがあり、安心とはいえません。東芝や神戸製鋼などは、大きなニュースになりました。

私としては、大企業だけでなくベンチャー企業にも投資できる「JPX日経400」に連動するファンドが良い気がします。

ただしJPX日経400は2014年1月からスタートした指数で、2018年の時点でまだ5年も経っていません。積立投資で買うファンドを決めるなら、過去5年の値動きは確認したいところです。

JPX日経400はまだ値動きが安定するかどうかは不透明で、運用結果にバラツキが出る可能性もあります。ほかにもさまざまなカテゴリーがある中で、私はあえてこれを選ぶ必要はないと思っています。

なるほど、かづな先生的にはJPX日経400に連動するファンドが良いんですね。

そうね、私はこの3指数の中だと、JPX日経400に連動するファンドが良いと思ってるわ。

ただ、人によって「大手企業に投資したい」「大手だけじゃなく、ベンチャー企業にも投資したい」のように、考え方は違うわよね?

投資に絶対はないから、ここは自分で考えるのも大切なのよ。伊藤くんが「ベンチャー企業への投資はちょっと怖いな」と思うならTOPIXや日経225に連動するファンドを選ぶべきだし、「ベンチャーには将来性がある」と思うならJPX日経400が良いわよね。

ただ、3つのうちの指数に連動していても、この「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」カテゴリー自体を私はあまり推奨しないのよ。その理由を紹介しますね。

「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」の未来予測

「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」のカテゴリーは最初にもお伝えしましたが、あまりオススメではありません。その理由は「日本経済が今後、縮小する傾向にあるため」です。

下の図は、「日本の人口推移と将来の予測」です。人口はずっと右肩上がりに増えてきて、1967年(昭和42年)には1億人を突破、2008年(平成20年)には1億2,808万人とピークに達しました。

ですが現在は、1年に約25万人のペースで人口が減ってきています。

さらに今後の日本は2050年に1億人を下回り、2065年には8,135万人になる見込みです。このときの高齢化率は38.4%という予想。ナント「2.5人に1人が高齢者」という、とてもいびつな社会になる可能性があるのです。

これだけ早いペースで高齢化が進んでいる国は、世界で見てもこれまでの歴史で例がありません。

人口が減ると経済の成長も衰えます。人口が減るということは、若い人も少なくなるということ。つまり、労働力が減ってしまうのです。

経済成長の度合いを知るための数字として、「GDP(国内総生産)」というものがあります。GDPとは「1年間に国が生み出した、付加価値の合計」のことです。

たとえばあなたがパンを作って販売するとします。パンを作るための原料や設備代が80万円、売上げが100万円とすると、100万円−80万円=20万円が利益です。つまりこの20万円は「あなたが新たに生み出した付加価値」といえます。

GDPは、この付加価値を合計したものなのです。

日本のGDPは1990年以降、約500兆円で伸びていません。これから人口が減っていくことを考えると、今後もゼロ成長となる見込みが高いです。

これに対して世界のGDPは1980年に約10兆ドル(1ドル100円で換算すると1,000兆円)、1990年は約20兆ドル(2,000兆円)、2000年は約30兆ドル(3,000兆円)と増え続け、2010年にはなんと約60兆ドル(6,000兆円)にもなりました。

日本の人口は2008年を境に減っていますが、世界の人口は増え続けています。2011年の世界人口は約70億人で、まだまだ増え続けています。

分散投資の観点では幅広い国・地域に投資をしたほうが分散効果が得られるため、合理的な投資家であれば、海外の株式を含めた国際分散投資をするはずです。

私は日本が好きですが、海外企業へ投資できるファンドを買うほうが、お金を増やしやすいと考えています。そのため「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」は、オススメしません。

しかし、実際には投資家は自国資産を好んで投資する傾向があると言われ、それを「ホーム・バイアス」と呼びます。このことを理解した上で、「これからも日本企業は成長していく」と考えるなら、このカテゴリーのファンドを買うのも良いと思います。

日本はたしかに高齢化が進んでいて、経済もだんだん縮小しそうですね・・。

僕も日本は大好きですけど、海外企業に投資するファンドのほうがリターンが大きそうですね。

そうなのよね。将来のために資産形成をするなら、海外に投資するファンドのほうがオススメよ。

ちなみに私が特にオススメするのは

この2カテゴリーよ。合わせて参考にしてみてね。

まとめ

日本はこれから、65〜70歳の人口が一番多くなる「超高齢者会」に入ります。

人口が減る国の経済は縮小することを考えると、この「指定インデックスファンド・株式のみ・国内型」カテゴリーは正直オススメしません。

もちろん日本企業の中には、これから発展する可能性が高い会社もあります。ですが分散投資の観点では幅広い国・地域に投資したほうが分散効果が得られるため、特に初心者ならほかのカテゴリーで商品を選ぶほうが良いでしょう。

ところで、つみたてNISAって、どうやって始めたらいんですか?

つみたてNISAを始めるには、証券会社で「つみたてNISA専用口座」を作る必要があるの。

つみたてNISA専用口座を作ったら購入するファンドをスマホのマイページで決めて、自分にムリのない金額を設定して積み立てるっていう流れ。

私がすすめるネット証券では月100円から積立て投資が可能だけど、将来のための資産形成を目指すのであれば、5,000円や1万円くらいからスタートしてもらいたいわ。

スマホでできるんですね!投資がさらに身近になった気がします。証券会社はどこがいいんですか?

オススメの証券会社は別ページで紹介してます。口座開設の完了までには2週間くらいかかるから、それまではこのサイトで勉強してみてね。

つみたてNISAを始めるためにオススメの証券会社

当サイトオススメの証券会社は次の2つ!

実は街中の銀行などは、つみたてNISAの商品があまり充実していません。この理由は「販売することで、銀行の得られる利益が少ないため」です。

つみたてNISAの商品ラインナップが充実しているのは、圧倒的に「ネット証券」。その中でも次に紹介する2つは、約160本あるつみたてNISA対象商品を7〜9割カバーしています。参考にして、証券会社を決めてくださいね。

1位:ポイントでつみたてNISAもできる!「楽天証券」

取扱い商品数 150本
積立金額 最低:100円
最高:33,333円
積立頻度 積立方法:毎日・毎月
金額調整:毎月・ボーナス設定・増額の設定
引落し方法 銀行口座・証券口座・楽天カード
ポイント付与 あり。年間約4,000ポイント
→毎月の積立33,333円を楽天カードで行った場合。楽天カードで積み立てた場合のみ、ポイントが「月額積立額×1%」付与される。

楽天証券は商品数のラインナップは業界ナンバーワンで、全商品のうち約90%をカバー。SBI証券と取り扱い数は同数です。

また、楽天証券は「楽天ユーザーに使いやすい」という点がメリット。楽天アカウントで統一でき、口座開設もカンタン。さらに毎月の積立で、楽天スーパーポイントも貯まります!また、2018年9月30日よりポイントを使って投信積立ができるように、2018年10月28日より、投信の積立で楽天カードで決済が可能となり、ポイントを貯められるようになりました。資産形成をしつつ、楽天でおトクに買い物ができますよ。楽天カードを使っている人にはもちろんのこと、今後使っていきたい!という方にもオススメです。

また、つみたてNISAについて相談したい場合、楽天証券は「つみたてNISA専用ダイヤル」を利用できます(無料)。

2位:口座開設数は業界No.1!細かな設定もできる「SBI証券」

取扱い商品数 150本
積立金額 最低:100円
最高:33,333円
積立頻度 積立方法:毎日・毎週・毎月
金額調整:毎月・ボーナス設定・NISA枠ぎりぎり注文
引落し方法 銀行口座・証券口座
ポイント付与 あり。年間108ポイント
→毎月の積立額が33,333円で0.05%付与のファンドを購入した1年目の場合

SBI証券はつみたてNISAの商品数のラインナップは業界ナンバーワンで、全商品のうち約90%をカバー。楽天証券と取り扱い数は同数です。
また、積立方法を「毎日」「毎週」「毎月」と細かく設定できるほか、ネット証券にもかかわらず「実店舗」があります。気になることがあればスタッフに直接相談できます。

業界ではSBI証券・楽天証券・マネックス証券を合わせて「3大ネット証券」と呼びますが、SBI証券はこの中でも口座開設者数がトップで、初心者にもオススメです!

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