
楽天証券は楽天のサービスで、楽天ポイント(楽天ポイント)を使ってファンド(投資信託)を買ったり、ポイントを貯めたりすることができる「ポイント投資」が大きなメリット。ポイント投資の仕組みを知っておくと、使いやすくて便利な楽天証券をさらに活用できます!
ただ、ポイント投資の仕組みは意外と複雑。「よくわからない」ということもあるので、ここでは楽天証券のポイント投資を解説します。楽天証券でよりおトクに、つみたてNISAでの資産形成をしましょう!

Contents
楽天証券は「ポイント投資」が大きな特徴!
楽天証券の大きなメリットは「ポイント投資」ができること。
楽天市場でのお買い物や、楽天カードを使ってお店で何かを買うと、「楽天ポイント(楽天ポイント)」が付きます。
楽天ポイントはお買い物100円につき1ポイント付きますが、これを楽天証券での投資に使うことができるのです。
一般的な証券会社や銀行ではそもそもポイントがないため、楽天証券ならではのメリット。楽天証券のポイント投資は、次の3つの特徴があります。
- 楽天市場の買い物で貯めたポイントを、ファンド購入に使える
- ファンドを買うと、購入額の1%が楽天ポイントとして付く
- 設定をすれば、楽天市場のお買い物で付くポイントが+1倍
楽天市場の買い物で貯めたポイントを、ファンド購入に使える
楽天市場や楽天カードのお買い物で貯めたポイントは、ファンド(投資信託)の購入に使うことができます。つみたてNISA対象のファンドももちろん購入でき、よりおトクに資産形成をしやすくなります。
たとえば楽天ポイントが500ポイントあり、毎月1万円ずつファンドを積み立てているなら、9,500円で1万円分のファンドを買うことができます。
楽天カードや楽天市場をよく利用していると、ひと月に500ポイントほど貯まることはよくあるもの。つまりポイントだけでも、1年で500×12ヶ月=6,000円分のファンドを購入することができます。
つみたてNISAは対象期間が20年で、この間ずっとポイントをファンドの積み立てに使えば、効率よく資産形成をすることができます。
ちなみに楽天市場には「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」というものがあり、ポイントがたくさん付くことがあります。対象のショップでお買い物をしたり、楽天ブックスや楽天トラベルを利用すると、通常のポイントに加えて5倍や10倍の「期間限定ポイント」がもらえます。
SPUはおトクではあるものの、楽天証券で使えるのは「通常ポイント」だけ。つまり期間限定ポイントは、楽天証券のファンド購入に使うことができません。
ファンドを買うと、購入額の1%が楽天ポイントとして付く
楽天証券ではファンドの購入にポイントを使えるだけでなく、ファンドを買うとまた1%分の楽天ポイントがもらえます(毎月15日に付与)。ファンドを購入するときに「楽天カードクレジット決済」を選びましょう。
たとえば1万円分のファンドを購入すると、楽天ポイントが100ポイント付きます。これを次回のファンド購入に使うこともできるため、楽天証券では手持ち資金だけでなくポイントも含めて資産運用ができます。
ただしファンド購入額1%のポイントをもらうには、楽天カードで決済をする必要があります。もし楽天カードを持っていないなら、作っておくことをオススメします。
楽天市場・楽天カード・楽天証券は合わせて利用することで相乗効果があるため、持っておいて損はありません。楽天カードの支払いは「月末締め・27日払い」です。
ちなみに楽天カードで決済する場合、毎月の積立金額は「5万円まで」と上限が決まっています。ただ、つみたてNISAの上限金額は「年間40万円まで(=月3万3千円まで)」のため、必ず上限内に収まります。
設定をすれば、楽天市場のお買い物で付くポイントが+1倍
楽天証券を利用すれば、楽天市場でのお買い物もポイントが+1倍になります。上で紹介したSPU(スーパーポイントアッププログラム)で、楽天市場と楽天証券は連動しています。
ただ、これを適用するには、設定と条件を知っておく必要があります。
- 楽天証券のマイページで「楽天ポイントコース」に設定する。
- 500円以上でファンドを購入する。
- 楽天ポイントをファンド購入に1ポイント以上使う。
「楽天ポイントコース」とは、楽天ポイントを投資へ使うために必要な設定のこと。会員ページからカンタンに手続きできます。
あとはファンドの購入金額500円以上、購入するときに1ポイント以上を使えば、楽天市場のお買い物が当月中は+1倍になります。たとえば4月10日にファンドの注文をしたら、4月中が+1倍の対象です。
最初の手続きは少し手間ですが、+1倍は意外と大きなメリット。楽天市場をよく利用するなら、設定しておくと良いですね。
【上級編】さらに楽天証券を使いこなすなら、「楽天銀行」も併用!

ポイント投資の基本的なメリットは、以上の3つ。ただ、さらに楽天証券を使いこなすなら、「楽天銀行」も合わせて口座開設をしましょう!
楽天証券でつみたてNISAをよりおトクにするなら、「楽天銀行」の口座も合わせて作るのがオススメ。楽天証券と楽天銀行を併用すると、さらに2つのメリットがあります。
ファンドの残高10万円ごとに、毎月4ポイントを受け取れる
「これまでにいくらファンドを購入したのか?」を残高といいます。楽天証券では毎月末時点のファンドの保有残高に応じて、最大で500ポイントを受け取ることができます。
一見すると少なそうに思えますが、つみたてNISAを続ければ、ファンドの残高はドンドン増えます。すると、受け取れる楽天ポイントも大きくなります。また、毎月の積立金額(ファンドの購入額)を増やせば、さらにたくさんポイントがもらえます
ただ、この残高に応じたポイントを受け取るためには、楽天銀行と楽天証券を連携する「マネーブリッジ」と、楽天銀行の優待プログラム「ハッピープログラム」というものに登録する必要があります。
マネーブリッジとハッピープログラムは、楽天銀行の口座を開設して、楽天銀行のマイページにログインするとエントリーできます(楽天証券のマイページではないので気をつけてください)。
上図のように、「楽天証券・楽天銀行の口座を開設」→「楽天銀行のマイページでマネーブリッジ申込み」→「楽天銀行のマイページでハッピープログラムにエントリー」という流れで進めましょう。
最初の設定は手間ですが、残高に応じてポイントがつくのは大きなメリット。楽天銀行の口座は子供の学費や旅行資金などを貯めておくなど、お金を分けて管理するのに便利なので、作ってみるのはオススメです。
楽天証券×楽天銀行の最大のメリットは「毎日積立」
ハッピープログラムによるポイントもおトクですが、楽天証券×楽天銀行で積み立てる最大のメリットは、「毎日積立」です。
楽天証券は積立のタイミングを「毎日」に設定でき、「時間の分散投資」をすることができます。
(参考)積立投資で利益を最大化するために必ず守るべき3つのルール
楽天証券と楽天銀行を合わせて使うなら、ファンドの購入を楽天カードで決済するのではなく、楽天銀行口座からの入金(楽天銀行即時入金サービス)に設定しましょう。上で紹介したマネーブリッジとハッピープログラムの設定を終えていると、毎日積立でファンド購入1回(100円以上)につき、1日3ポイントをもらうことができます。
この仕組みを説明すると、楽天銀行口座からファンドの積立金を入金すると、ハッピープログラムによってポイントがもらえます。もらえるポイントは会員ステージによって変わり、ファンド購入1回(100円以上)につき、1日1〜3ポイントとなっています。
ここで、1日3ポイントをもらうためにはVIP会員になる必要がありますが、VIP会員はひと月に20回以上の取引(ファンド購入)をすれば良いです。毎日積立に設定すると月に20回ほどファンドを買うことになるため(土日・祝日を除く平日に購入)、VIP会員へ自動的になるのです。
たとえば1日の積立額を300円に設定してAというファンドを積み立てると、1ヶ月の積立額は約9,000円です。この間に1日3ポイント×20日=60ポイントがもらえることになり、意外と大きなポイント数になります。
また、さらにBというファンドも1日300円ずつ積み立てると、これも別の取引と見なされ、さらに120ポイントが追加でもらえます。
1日で最大15回の取引まで3ポイントがつくため、もし15本のファンドを毎日積立で購入すれば、1日3ポイント×15本×20日=月900ポイントとなります。ただ、15本のファンドを買うのは現実的ではなく、2〜3本くらいに抑えておくほうが良いでしょう。
楽天証券のポイント投資は効率よく資産運用ができてオススメ!
楽天証券のポイント投資は一般の銀行や証券会社にはなく、効率的に資産運用ができます。楽天市場で貯めたポイントでファンドを購入したり、ファンド購入で楽天市場のお買い物もおトクになったりするため、有効活用してくださいね。
また、さらに楽天証券を使いこなすなら、「楽天銀行」も合わせて使うのがオススメ。楽天銀行で口座を開設して「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」の設定をすれば、残高に応じてポイントが付与、さらに「毎日設定」にすれば毎日ポイントが貯まります。
小さなポイントでも積み重なると大きくなるのは、積立投資と同じ。楽天証券でつみたてNISAを活用して、賢く資産形成をしましょう!
楽天証券のポイント投資を上手く活用すると、効率良くお金を増やすことができます。仕組みが少し複雑なので、このページで解説します。