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つみたてNISAとiDeCOの併用にオススメの証券会社ランキング!

運用益に税金がかからない「つみたてNISA」は、2018年1月から始まりました。ただ、このような税制優遇制度はつみたてNISAだけでなく、「iDeCo(イデコ)」や「一般NISA」は以前から始まっていました。

特にiDeCoはつみたてNISAと「毎月積み立てたお金を運用する」という点で仕組みが似ており、併用しやすい制度です。

iDeCoの正式名称は「個人型確定拠出年金」といい、2001年10月に厚生労働省によって始まりました。

個人型確定拠出年金は会社員や個人事業主(自営業)のための制度で、2016年12月まで公務員・専業主婦・学生は利用できませんでした。しかし2017年1月からは「iDeCo(イデコ)」という愛称となり、後者の人たちも利用できるようになりました。

つみたてNISAの利用を検討し始めると、「iDeCoも利用すれば、さらに将来の資産形成がラクにできる!」と思う方は多いです。私もつみたてNISAとiDeCoは、積立金に余裕があるなら併用するべきだと考えています。

つみたてNISAもiDeCoも、始めるときには「専用の口座」が必要です。

ここで、あちこちに口座を開くより1つの金融機関にまとめるほうが、資産を管理しやすいです。

つみたてNISAは実店舗のある銀行より、ネット上でサービスを提供している「ネット証券」のほうがオススメです。取り扱い商品数が、銀行より圧倒的に多いためです。

つまりiDeCoとつみたてNISAを併用するなら、必然的に「ネット証券で口座開設をするべき」といえます。

中でも、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社は「3大ネット証券」と呼ばれ、オススメの金融機関です。

iDeCo(イデコ)の運用期間は「60歳まで」のため、口座を開設する金融機関とは長いお付き合いになります。できるだけベストな証券会社を選ぶことが、将来の資産形成に大切です。

そこでこのページでは、「つみたてNISAとiDeCoを合わせて始めたい」もしくは「つみたてNISAに加えて、今後iDeCoの利用も検討したい」という場合にオススメのネット証券を解説します。あなたにピッタリの金融機関で、積立投資をスタートしてくださいね!

Contents

つみたてNISAとiDeCo(イデコ)の併用にオススメの証券会社ランキング!

つみたてNISAとiDeCo(イデコ)を併用する場合、オススメの証券会社は次の通りです。

1位:楽天証券

つみたてNISAとiDeCo両方で、商品ラインナップが業界トップクラスです。

楽天証券でつみたてNISAをする最大の特徴的は、お金を使わずに、楽天ポイントで投資を始めることができることです。ポイントで投資信託が買えるのは、楽天証券のみのサービスです。また、楽天カードでつみたてNISAをすることで、これから楽天ポイントを貯めることもできます。つまり、普段から楽天市場などの楽天グループをよく使っていて楽天ポイントが貯まっている方や、楽天カードを保有している方には、楽天証券をおすすめします。

ポイントを使う

2018年9月30日より、ポイントで投資ができるようになりました。対象ポイントは、楽天ポイントと楽天証券ポイントです。買付代金の一部または全てにポイントの利用が可能ですので、今まで楽天市場なのでポイントが貯まっている方、または、すでに楽天証券で楽天証券ポイントがある方は、お金の持ち出しなしで、つみたてNISAを始めることができます。

ポイントを貯める

2018年10月27日より、楽天カードで決済すると、積立額1%のポイントが付きます。それ以前は、楽天カードで支払うことができても、ポイントを貯めることはできませんでした。

例えば、毎月33,000円をつみたてNISAで積み立てる場合、33,000円×1%=330ポイントを獲得することができます。1年間だと、330ポイント×12月=3,960ポイントとなります。貯めたポイントは、楽天市場などで「1ポイント=1円」で使うことができますので、実質1%分のリターンがプラスされるようなものとなります。

楽天カードを利用しなくても、ポイントを貯めることができますが、楽天銀行に口座を開いて、「ハッピープログラム」にエントリーすることで、毎月末時点の投資信託の保有残高に応じて、最大500ポイントが獲得できます。ポイント狙いであれば、楽天カードでの利用をオススメします。

また、楽天証券でiDeCOをする理由として、オススメカテゴリーの1つである「アクティブファンド・株式のみ・海外型」に「セゾン資産形成の達人ファンド」が入っている点です。

「セゾン資産形成の達人ファンド」は今後大きな経済成長が見込める海外株式へ投資でき、アクティブ型のため大きくお金を増やしやすいです。アクティブファンドはリスクもありますが、つみたてNISAでは初心者でも利用しやすい実績のある商品が選ばれています。そのためセゾン資産形成の達人ファンドもアクティブ型ながら、低リスクで運用できます。

「セゾン資産形成の達人ファンド」はこれまで、セゾン投信に口座を開かないと購入することができませんでした。一般NISA口座やつみたてNISA口座を利用する場合も同じで、セゾン投信の直販のみです(セゾン投信につみたてNISA口座を開く必要がある)。

しかiDeCoだけは直販だけでなく、楽天証券でセゾン資産形成の達人ファンドを購入することができます。そのため「iDeCoでセゾン資産形成の達人ファンド、つみたてNISAで別の優良商品」のように組み合わせることが可能になり、より分散効果を見込むことができます。

セゾン資産形成の達人ファンドは10年以上の運用成績があるファンドであり、基準価格と純資産総額が右肩上がりです。もちろん過去の成績はこれからの運用結果を保証するものではありませんが、楽天証券を利用することでインデックスファンドより好成績のアクティブファンドへ投資をすることができます。

2位:SBI証券

つみたてNISAとiDeCo両方で、商品ラインナップが業界トップクラスです。

SBI証券でつみたてNISAをする最大の特徴は、システムが使いやすいことです。実際に、国内株式個人取引シェアNo.1であり、多くの人がSBI証券を利用していますので、システム改善への投資を惜しみなくしています。また、積立投資をすることでポイントを貯めることができます。ネット証券3社「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」の3社ともポイントプログラムがありますが、通常のサービスでもポイントを受けることができるのがSBI証券です。

楽天ユーザーの場合は、楽天カードを利用することで、積立額1%にポイントが付きますが、楽天カードを使わない場合でポイントを獲得する場合には、楽天銀行に口座を開いて「ハッピープログラム」にエントリーすることで、毎月末時点の投資信託の保有残高に応じて、最大500ポイントが獲得できます。

それに対して、SBI証券では投資信託の月間平均保有額に応じて、「SBIポイント」というポイントが貯まります。ほとんどのポイント付与率は、月間保有金額に関わらず「一律0.05%(年率)」です。

例えば、年40万円の投資枠を使う場合、毎月の積立額が33,333円で、0.05%付与のファンドを購入した1年目は年間108ポイントとなります。
貯めたポイントは現金や家電などの商品、他のポイントに交換などで使うことができます。nanaco・T-POINT・ANAマイル・JALマイルなど、交換先のバリエーションも豊富です。また、1年ごとに2年間繰り越されます。

参考までにポイントごとの交換レートの一覧表を紹介します。

ポイント名交換レート(SBIポイント→他社ポイント)
Tポイント500ポイント→500ポイント
nanacoポイント500ポイント→500ポイント
ANAマイル700ポイント→200マイル
JALマイル900ポイント→300マイル
PeX500ポイント→4000ポイント

また、SBI証券でiDeCOをする理由として、オススメカテゴリーの1つである「アクティブファンド・株式のみ・海外型」に「キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)」が入っている点です。

インデックス投資を推奨している著名な投資家に、チャールズ・エリス氏とバートン・マルキール氏という人物がいます。この2人が「良いと認めざるを得ないアクティブ運用会社」と評価しているのが「キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)」の運用会社であるキャピタル・グループなのです。

キャピタル・インターナショナルのiDeCo用ファンドは2016年4月21日に設定されました。2007年に設定された既存のファンドと同じ運用手法で、一般口座で購入できる既存のファンドの純資産額は1090.6億円。順調に基準価額、総資産総額が増加しています。
また、キャピタル・グループの徹底した企業分析に基づいて投資を行っており、安定的かつ継続的な運用成果が出ています。

既存ファンドの信託報酬は1.6632%ですが、イデコを通じて購入することで、信託報酬は1.5406%になるため、コストを0.1226%低く運用することができます。

SBI証券でつみたてNISAとiDeCoを併用するなら、キャピタル・グループのファンドはぜひ検討してみてください。

3位:マネックス証券

マネックス証券でiDeCoを利用する場合、ロボアドバイザーである「iDeCoポートフォリオ診断」を使って、複数の銘柄を組み合わせた「分散運用プラン」を作成することができます。

つみたてNISAはどの商品も金融庁の基準をクリアしており、一定の質が保たれています。そのためロボアドバイザーは対応しておらず、自分で商品を選ぶ必要があります。しかしiDeCoに関しては、これを利用することができます。

最近はAI(人口知能)の技術がどんどん発達しており、iDeCoポートフォリオ診断の結果はかなり信頼できます。もちろん投資は自己責任で行う必要がありますが、初心者にとってマネックス証券のロボアドバイザーは便利なツールとして活用できるはずです。

つみたてNISAとiDeCoを併用する上で注目すべき6つのポイント

つみたてNISAとiDeCoを併用する場合、次に挙げる6つのポイントに注目して比較すると良いです。

証券会社を比較する6つのポイント!【つみたてNISAでのポイント】

  • 取り扱い商品数
  • 積立方法の種類
  • ポイントの付与があるかどうか

【iDeCo(イデコ)でのポイント】

  • 取り扱い商品数
  • 積立方法の種類
  • ロボアドバイザーを利用できるかどうか
これらのポイントについて、3大ネット証券を比較してみましょう!

最初に、比較結果をまとめた表を紹介しておきます。

【つみたてNISA】取り扱い商品数

証券会社 取り扱い商品数 評価
SBI証券 176本
楽天証券 179本
マネックス証券 145本

取り扱い商品数が一番多いのは、SBI証券と楽天証券です。つみたてNISA対象商品は2018年12月現在201本ですので、特にSBIと楽天に関しては、ほとんどの商品を扱っていることが分かります。

ちなみに補足ですが、SBI証券や楽天証券を検証してみると、取り扱っていない商品として以下のような例があります(初心者は読み飛ばしても大丈夫です)。

・農林中金全共連アセットマネジメント「農林中金つみたてNISA米国株式 S&P500」
もともとJA(農業協同組合)や信連(JA系統信用事業の都道府県段階の連合会組織)向けのファンドです。

・JP投信「JP4資産均等バランス」
こちらはJPのため、ゆうちょ銀行や郵便局を利用する人向けです。

・セゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」
もともと直販会社のみでの販売です。

これらはもともと販路が狭い商品であり、SBI証券や楽天証券の問題というより運用会社の事情などによって選べないだけです。このことからも、ほとんどの商品を取り扱っていることが明確です。

以上、3大ネット証券はつみたてNISAの商品数が100本以上と業界内ではダントツですが、特にSBI証券と楽天証券はラインナップがとても充実しています。

【つみたてNISA】積立方法の種類

証券会社 積立方法 金額調整 評価
SBI証券 3パターン
毎日・毎週・毎月
 3パターン
毎月・ボーナス設定・「NISA枠ぎりぎり注文」あり
楽天証券 2パターン
毎日・毎月
 3パターン
毎月・ボーナス設定・増額の設定あり
マネックス証券 1パターン
毎月
2パターン
毎月・ボーナス設定あり

積立方法で、最も選択肢が多いのはSBI証券で、「毎月」「毎週」「毎日」と3つの選択肢があります。つまりそれぞれ「毎月1回積立」「週に1回積立」「毎営業日に積立」をすることができます。

楽天証券は、「毎月」と「毎日」の2種類、マネックス証券は「毎月」のみです。

ただしiDeCoに関しては、「毎日」を選択することはできません。

「毎日」は「毎月」や「毎週」よりも時間を分散して投資できますが、月の営業日数が異なるため、毎月の積立金額が変動してしまいます。

例えば月によって、19営業日だったり、21営業日だったりするので、年間非課税枠である40万円を使い切るために、金額を増やしたり減ったりする調整月が必要となります。

iDeCo(イデコ)との併用であまり余計な手間をかけたくない場合には、「毎月」をオススメします。

【つみたてNISA】ポイント付与

証券会社 ポイント付与 評価
SBI証券 あり:年間108ポイント
楽天証券 あり:年間4,000ポイント
マネックス証券 なし

ポイント付与は、「ファンドを保有することで得られるポイント」のことです。貯めたポイントは「ファンドの購入」「商品との交換」「ショッピングの支払い」などに使うことができます。

SBI証券と楽天証券はポイントがつき、マネックス証券はポイントシステムがありません。そのためおトクに資産形成をしやすいのは、SBIや楽天といえます。

SBI証券は「月単位」でポイントが付き、「貯めたポイントを現金に交換できる点」が特徴です。ポイント付与率はファンドごとに異なりますが、ほとんどは「0.05%」で、一部のファンドが「0.03%」です。信託報酬の低いものが0.03%の傾向にあります。

つまりつみたてNISAの非課税限度枠である40万円を活用した場合、「40万円×0.05%÷12ヶ月=16.666」を切り上げて、「月に17ポイント」の付与になります。少し小さめのポイントに思えるかもしれませんが、ポイントを貯められるに越したことはないですよね。

楽天証券は、「残高10万円ごとに4ポイント」を得ることができます。つまり40万円の非課税限度枠を活用する場合、4ポイント×4=「年間16ポイント」という計算になります。ちなみにこのポイントは「楽天ポイント」のため、楽天市場でのショッピングなどに使えます。

また、2018年4月からは貯めたポイントで投資信託を積み立てることができる予定です。注意点としては「ポイントを貯めるために楽天銀行に口座を開設して、ハッピーブログラムにエントリーする必要がある」ということです。

【iDeCo】取り扱い商品数

証券会社 取り扱い商品数 評価
SBI証券 37本(オリジナル)+36本(セレクト)
楽天証券 30本
マネックス証券 22本

ここから、iDeCoについて3大ネット証券を比較します。つみたてNISAは約160本の中から投資する商品を選ぶのに対して、iDeCoは20本から70本台といった、かなり絞った商品数から選ぶことになります。

それだけでも、選びやすくなっているように思えますが、2018年5月1日に「確定拠出年金法等の一部を改正する法律(平成28年法律第66号)」が施行されてから、大きく流れが変わりました。

運用商品の上限数を35以下にすることなったため、商品数の数に優位性がなくなったのです。

金融庁が指示したつみたてNISAは160本超となり、数を増やしているのに対し、厚生労働省の管轄であるiDeCOは35本に限定するという保守的な流れは、お互いの省の特徴がよく表れていると私は思います。

そのため、iDeCoの取り扱い商品数がダントツで多いSBI証券は、以下の2つのプランに分けました。以下、SBI証券のHPからの引用です。

【セレクトプラン】
2018/11/1(木)夕刻以降に導入の新プランです。「低コスト」と「多様性」にこだわって選定した34商品を提供いたします。

【オリジナルプラン】
2005年のiDeCoサービス提供開始時から10年超の実績をもつプランです。マーケットや時流に合った商品を拡充してまいりましたが、2018年5月に施行された確定拠出年金法等の一部を改正する法律に基づく商品数の上限を満たすよう、運用商品の見直しを行いました。コストや運用実績などを総合的に鑑み選定した35商品をラインナップとして提供いたします。商品除外手続きについては、当社WEBサイトにてご確認ください。

SBI証券で今回除外または除外予定に該当した商品でiDeCoをしている人にとっては、まさに寝耳に水の出来事で、2018年8月頃はSBI証券のコールセンターに問い合わせが殺到したとのことです。

今後始める方は、【セレクトプラン】と【オリジナルプラン】をまたぐことができないので注意が必要です。

例えば、私がオススメしているオススメカテゴリーの1つである「アクティブファンド・株式のみ・海外型」の「セゾン資産形成の達人ファンド」は【セレクトプラン】であり、「キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)」は【オリジナルプラン】です。

同じSBI証券のiDeCOで取り扱っていますが、両方を組み合わせることはできないということです。

除外もしくは除外予定になる商品は公表されていますが、既に加入している人のある程度の人数の同意が必要なため、もしかしたら、他の商品になる可能性もあります。

商品数が充実しているからこそ、銘柄整理の可能性があります。もし、そのような不安を抱えるのがイヤという方は、35商品以内に収まっている楽天証券やマネックス証券でiDeCoをするのが適しています。

楽天証券でもiDeCoを通じて「セゾン資産形成の達人ファンド」を購入することができます。これは大きなメリットであり、「セゾン資産形成の達人ファンド」を購入したい場合、楽天証券はオススメです。

マネックス証券におけるiDeCoの取り扱い商品数は、SBIや楽天に比べると少なめです。
しかしオススメカテゴリーである「指定インデックスファンドの株式のみ・海外型」「指定インデックスファンドのバランス・海外型」の商品に関してはつみたてNISAと同じラインナップとなっているため、良い商品を選ぶことは十分できます。

【iDeCo】積立方法の種類

証券会社 積立方法の種類 評価
SBI証券 2パターン
毎月・毎年
(※条件あり)
楽天証券 2パターン
毎月・毎年
マネックス証券 2パターン
毎月・毎年

iDeCoの積立方法は、3証券会社とも横並びで「毎月」です。2018年から「毎年」も可能になりましたが、事前に該当月と金額を申請する制度のため、調整機能として使うことはできません。

楽天証券やマネックス証券は、契約時に月払いか年払いか選択することができます。これに対してSBI証券は月払いの実績ができてから、年払いのようなまとまったお金の支払い方法を設定することができます。そのためiDeCoの積立方法に関しては、楽天とマネックスのほうがSBIより少し有利です。

iDeCo(イデコ)は積立金の引き落とし時に、手数料がかかります。そのため年単位で積み立てると、年間の支払い手数料を抑えることができます。「毎月積立による時間分散効果」と「手数料の削減」どちらを重視するかによって、積み立て方法を決めましょう。

月払いの実績がないと、年単位を選択できないのはSBI証券が少し劣勢です。

【iDeCo】ロボアドバイザーを利用できるかどうか

証券会社 ロボアドバイザー 評価
SBI証券 あり
楽天証券 なし
マネックス証券 あり(複数銘柄可能)

ロボアドバイザーとは、「ロボットによる投資のアドバイス」のことです。日本では2016年から始まったサービスで、運用会社や証券会社が最新のAI(人工知能)などを利用して、投資に関するアドバイスを行っています。ロボットは主観を入れず完全にデータを元に助言をしてくれるため、投資先を決める上で有効な判断材料になります。

ロボアドバイザーは、主に有料と無料のサービスに分かれています。有料は「投資一任型」で、預かり資産に対して年率1%の手数料がかかるところが多いです。無料は「アドバイス型」で、金融商品を購入するときに利用できるケースが多いです。

つみたてNISAでは各商品が金融庁の定めた基準を満たしているため、原則的に「自分で商品を選んでください」というスタンスとなっています。そのため、ロボアドバイザーのような投資助言サービスを利用することはできません。

iDeCoについてはそれぞれの金融機関がファンドを選んでいて、一般の銀行や証券会社で販売されている商品に比べて手数料が割安な商品が多いです。そのため、投資一任型の有料のサービスは利用できないものの、「アドバイス型」の無料サービスを提供しているところはあります。

SBI証券は、「SBI-iDeCoロボ」を利用することができます。iDeCOロボ対象銘柄は約20本です。アドバイザーが出すいくつかの質問に答えると、あなたに合う1~3本の商品をiDeCOロボが提案してくれます。

マネックス証券は、「iDeCoポートフォリオ診断」を利用できます。これを使うと簡単な質問に答えるだけで、銘柄名と配分比率を具体的に提案してくれます。銘柄だけでなく複数の銘柄を組み合わせたポートフォリオ(資産配分)を知ることができるのは、他にはないサービスです。

購入したい商品が決まっている場合、ロボアドバイザーは不要です。ですが「どの銘柄に、どれくらい投資したい良いか」で迷っている場合には、ロボアドバイザーを利用できる証券会社を選ぶと良いです。

もう1度、まとめの表をチェック!

以上、6つのポイントで、3大ネット証券を比較してきました。

最後にもう1度、まとめの表を入れておきます。
◎:3点、○:2点、△:1点として順位付けをしています。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
【つみたてNISA】取り扱い商品数
【つみたてNISA】積立方法の種類
【つみたてNISA】ポイント付与
【iDeCo】取り扱い商品数
【iDeCO】積立方法の種類
【iDeCo】ロボアドバイザーの利用
合計 15点 14点 10点

つみたてNISAとiDeCoを併用する上で、1番バランスが取れているのは「SBI証券」です。「つみたてNISAもiDeCoも活用したいけど、初心者でよく分からない」という場合、SBI証券が良いです。しかし、「【iDeCo】取り扱い商品数」が多い「◎」が、逆に銘柄整理の影響を受ける場合もありますので、今後は、iDeCOでの安心感を考慮すると、楽天証券が一歩有利でしょう。

つみたてNISAもiDeCoも、今後10年単位で活用することになる制度です。あなたにとってベストな証券会社で、口座を開設してくださいね!

【補足】3大ネット証券の、iDeCoに関する共通点

上記ではiDeCoに関して、3大証券で異なる点のみを比較してきました。iDeCoの「手数料」「積立金額」「月額の上限」については、3大ネット証券で共通しています。これについて、補足として解説します。

iDeCoの手数料

iDeCoの加入時にかかる手数料は「加入時手数料」「口座管理手数料」「販売手数料」の3種類があり、3大ネット証券で同じです。

iDeCoを利用する場合、通常は「加入時手数料」として2,777円の費用を支払います(2018年2月時点)。これは「国民年金基金連合会に口座開設をするための手数料」として必要な費用です。ですが3大ネット証券の場合、加入時手数料は0円となっています。

次に、毎月かかかるコストとして「口座管理手数料」という費用があります。発生する料金は国民年金基金連合会に103円/月、事務委託先金融機関に64円/月、3大証券では0円となっています。つまり月に167円(103円+64円+0円)が、口座管理手数料としてかかります。

投資信託は一般的に、ファンドを購入するときに販売会社へ「販売手数料」を支払います。ですがiDeCoで、販売手数料が無料の「ノーロード投信」を扱っています。そのため販売手数料は無料です。

iDeCoの積立金額

iDeCoでは、「給与天引き」か「口座振替」のいずれかで積み立てます。月々いくらから、いくらまで積立できるのか、以下で解説します。

最低積立金額

3大ネット証券では、iDeCoの最低積立金額は月5,000円から、1,000円単位で設定できます。

上で紹介したように、口座管理料として毎月167円がかかります。例えば月5,000円の積立であれば、コストの負担は約3%(167円÷5,000円)です。10,000円であれば、約1.7%(167円÷10,000円)です。

つまりなるべく積立金額を大きくするほうが、コストの負担を小さく抑えることができます。

「つみたてNISA」では口座管理手数料がかからないため、一応ですが月100円からでも積み立てをすることができます。しかしiDeCoでは口座管理料が発生し、最低の月1,000円だと毎月10%以上のコスト負担になってしまいます。

最低積立金額が月5,000円からというのは、少し高く感じるかもしれません。しかしコスト負担率から考えると、妥当な金額といえるのです。

月額の上限額

iDeCoは最低積立金額についてはどの人も同じですが、上限額は職業と会社の企業年金制度の有無によって異なります。以下が上限額です。

自営業:月額68,000円(年間81万6,000円)
企業年金のない会社員・第3号被保険者:月額23,000円(年間276,000円)
企業型確定拠出年金のみ:月額20,000円(年間240,000円)
企業型確定拠出年金+確定給付企業年金・公務員:月額12,000円(年間144,000円)

まとめ

つみたてNISAをきっかけとして、iDeCO(イデコ)も始めるのはオススメです。iDeCo(イデコ)は60歳まで引き出せないため、ライフプランが確定していない20代~30代前半にはハードルが高いかもしれません。

その点、つみたてNISAはいつでも引き出しすることができますので、まずは運用デビューをした上で、ライフプランの見通しがついたり、余裕資金がある程度できてから、iDeCO(イデコ)をiDeCoを利用するのも良いでしょう。

このように2つの制度を併用することを意識した上で、紹介したランキングを元に、口座を開設する証券会社を決めてくださいね。

積立投資はコツコツと毎月積み立てることで、着実にお金を増やすことができます。つみたてNISAとiDeCOを併用することで、そのスピードはより加速するはずです!

ところで、つみたてNISAって、どうやって始めたらいんですか?

つみたてNISAを始めるには、証券会社で「つみたてNISA専用口座」を作る必要があるの。

つみたてNISA専用口座を作ったら購入するファンドをスマホのマイページで決めて、自分にムリのない金額を設定して積み立てるっていう流れ。

私がすすめるネット証券では月100円から積立て投資が可能だけど、将来のための資産形成を目指すのであれば、5,000円や1万円くらいからスタートしてもらいたいわ。

スマホでできるんですね!投資がさらに身近になった気がします。証券会社はどこがいいんですか?

オススメの証券会社は別ページで紹介してます。口座開設の完了までには2週間くらいかかるから、それまではこのサイトで勉強してみてね。

つみたてNISAを始めるためにオススメの証券会社

当サイトオススメの証券会社は次の2つ!

実は街中の銀行などは、つみたてNISAの商品があまり充実していません。この理由は「販売することで、銀行の得られる利益が少ないため」です。

つみたてNISAの商品ラインナップが充実しているのは、圧倒的に「ネット証券」。その中でも次に紹介する2つは、約160本あるつみたてNISA対象商品を7〜9割カバーしています。参考にして、証券会社を決めてくださいね。

1位:ポイントでつみたてNISAもできる!「楽天証券」

取扱い商品数 179本
積立金額 最低:100円
最高:33,333円
積立頻度 積立方法:毎日・毎月
金額調整:毎月・ボーナス設定・増額の設定
引落し方法 銀行口座・証券口座・楽天カード
ポイント付与 あり。年間約4,000ポイント
→毎月の積立33,333円を楽天カードで行った場合。楽天カードで積み立てた場合のみ、ポイントが「月額積立額×1%」付与される。

楽天証券は商品数のラインナップは業界ナンバーワンで、全商品のうち約90%をカバー。SBI証券と取り扱い数は同数です。

また、楽天証券は「楽天ユーザーに使いやすい」という点がメリット。楽天アカウントで統一でき、口座開設もカンタン。さらに毎月の積立で、楽天ポイントも貯まります!また、2018年9月30日よりポイントを使って投信積立ができるように、2018年10月28日より、投信の積立で楽天カードで決済が可能となり、ポイントを貯められるようになりました。資産形成をしつつ、楽天でおトクに買い物ができますよ。楽天カードを使っている人にはもちろんのこと、今後使っていきたい!という方にもオススメです。

また、つみたてNISAについて相談したい場合、楽天証券は「つみたてNISA専用ダイヤル」を利用できます(無料)。

2位:国内株式個人取引シェアNo.1!細かな設定もできる「SBI証券」

取扱い商品数 176本
積立金額 最低:100円
最高:33,333円
積立頻度 積立方法:毎日・毎週・毎月
金額調整:毎月・ボーナス設定・NISA枠ぎりぎり注文
引落し方法 銀行口座・証券口座
ポイント付与 あり。年間108ポイント
→毎月の積立額が33,333円で0.05%付与のファンドを購入した1年目の場合

SBI証券はつみたてNISAの商品数のラインナップは業界ナンバーワンで、全商品のうち約90%をカバー。楽天証券と取り扱い数は同数です。
また、積立方法を「毎日」「毎週」「毎月」と細かく設定できるほか、ネット証券にもかかわらず「実店舗」があります。気になることがあればスタッフに直接相談できます。

業界ではSBI証券・楽天証券・マネックス証券を合わせて「3大ネット証券」と呼びますが、SBI証券はこの中でも口座開設者数がトップで、初心者にもオススメです!

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